錦糸町とは

錦糸町はJR総武線の錦糸町駅を中心に広がる街。駅周辺には飲食店などを中心とした歓楽街が広がり、その規模は上野とともに東京東地区随一と言える。
<場所>
東京都墨田区江東橋４丁目付近

<アクセス>
電車 :JR総武線、錦糸町駅下車北口よりすぐ
地下鉄 :東京メトロ半蔵門線「錦糸町駅」3番出口より左へ徒歩1分

東京東部地区の横綱格

「錦糸町」
この街を表すキーワード。
・「飲む、打つ、買う」が揃った男の街の錦糸町(禁止町)
・大阪の梅田に雰囲気が似ている事から「東京の中の大阪」
・サウナ・パチンコ・焼肉店の密度が日本一

その他、南米系やフィリピン系の立ちんぼが勢力争いをしているとか、交番の前で立ちんぼが客引きしているだとか、都会の混沌の縮図、とも言えるのですが…

日本の風俗街をご紹介するこのシリーズ、今回は東京東部地区の横綱格、巨大ラブホ街を持つ錦糸町にスポットを当ててみます。

錦糸町の歴史

この街の歴史は江戸時代に始まります。
当時、まだこの辺りは隅田川と荒川の氾濫地にあたり、葦などの生い茂る湿地帯でした。

それが、江戸の街域の拡大によって隅田川を超えたこの辺りの整備が始まります。

掘割(運河)の整備による排水、町割りが行われ、水上交通を利用した材木問屋などが建ち並び、さらに武家屋敷なども造られて街並みが整いました。
(ちなみに、錦糸町の名前の由来はこの掘割の一つ、岸堀(きしほり)が転じて錦糸堀、錦糸町になったと言う説と、掘割にきらめく太陽の光が錦糸のように見えたから、という説あり)

その後、明治維新を迎えたこの地には工場の建設などが相次ぎますが、転機は明治27年の現在の総武線の開通。

錦糸町駅の基となる停車場が設置されると、駅を中心に各種商店や大衆的なレジャー施設が設けられ、併せて飲屋街、引いては場外馬券場などが建設されて現在の歓楽街の基礎が整いました。

巨大ラブホ街誕生の謎

では、こうして誕生した錦糸町の街にある巨大ラブホテル街、これが如何なる事情で出来たのか、その秘密に迫ります。

まず、錦糸町にあるラブホの数と他の街との比較から。公平を期すために有名ラブホサイト、「ハッピーホテル」さんの掲載数を数えてみました。

錦糸町 24軒

総武線だとダントツです。
ただ、東京西側地域を見てみますと..

新大久保 87軒
新宿 81軒
日暮里 71軒
渋谷 70軒
…
とすごい面々が並び、錦糸町と同レベルだと、五反田の23軒といったところで、首都圏第7位と言った感じです。

いずれにしても、総武線沿線のラブホ需要を引き受ける、人口比で大きなこのホテル街、その誕生の経緯ですが、以下のように推察します。

まず、前提として戦前から駅の周囲に工場が建ち並んでいた錦糸町には、その周囲に当時「コジキ宿」と呼ばれた労働者向けの簡易宿泊施設が広がっていたそうです。

当然、連れ込み宿なんかもあったはずで、そんな下地があって戦後、高度経済成長期を迎えます。

1964年に東京オリンピックの開催が決まると、当時米兵相手の売春が行われていた千駄ヶ谷の連れ込み旅館街が廃業に追い込まれ、その代替地として目を付けられたのが湯島と錦糸町でした。

こうして造られた連れ込み旅館はやがてラブホテルへと営業形態を変化。
以降、錦糸町の発展と周囲の外国人スナックからの需要(ホステスとのワンナイトラブ？)を取り込んで急速に数を増し、今のようになった….と思われます。(一部推測)

その他)
錦糸町と言う「外パブ」の聖地について

外パプ？、と聞き慣れない方もいらっしゃるかも知れませんが、いわゆる外国人パブの事です。
今回ご紹介いたしました錦糸町は、古くから外パブの聖地として有名なトコロ。

前から多かった、フィリピン系やロシア、東欧系に加えて、ブラジルなどの南米系や、どこ？と言うような旧ロシア圏の娘もいる模様です。

サービス内容は、大体が接客、ポールダンス(南米系だとサンバとかも..)、おっぱいくらいは揉めないでもないらしい…

ちなみに、随分前ですが、アフリカンパブなんてのもあったご様子。
ちょっと興味ありマス。